お金を貯めようと思っているのになかなかできないという人でも、貯めやすい方法があります。
それは給与天引きを利用する方法です。 毎月受け取る給与から自動的に貯金へ回せるようにしておけば、強制的に貯めることが可能です。
財形貯蓄について
財形貯蓄とは、給与やボーナスから天引きして貯金に回せる制度のことです。
企業によって財形貯蓄の制度を導入し、加入すれば毎月給与天引きされます。 給与を受け取ったときにはすでに貯蓄へ回されている状態なので、知らない間に結構貯まっていたなんてこともあります。
給与天引きの手続きは会社の経理が全て行うので、本人が入金の作業をする必要はまったくありません。 財形貯蓄の利用者は住宅ローンや教育ローンの融資の際に、有利になります。
天引きされた分を最初から無かったものだとして生活すれば苦になりませんし、住宅購入のための頭金を貯めるために利用するのも便利です。 ただし、財形貯蓄のお金を引き出すときには会社へ提出する書類の記入が必要になるなど、少々面倒な点もあります。
自動積立の定期を利用する
財形貯蓄は意思の弱い人がお金を貯めるのに最適な方法ですが、勤め先でその制度を導入していなければ利用できません。 そんな場合は、自動積立定期を利用するのが便利です。
自動積立定期とは、指定した普通預金の口座から定期へと自動振替されるタイプの預金です。 金額や振替の日の設定は自由なので、無理のない金額に設定して自動振替ができるように指定しておきましょう。 さらにボーナス月には積立に回す分を増額しておくと、より貯まりやすくなります。
申込手続きはすべて自分で行わなくてはいけないのですが、窓口になかなか行けない人は郵送やネットバンキングで申し込めないか調べてみましょう。 ネット専業銀行でも自動積立を取り扱っているところがあり、ネット申込もできます。 しかも地方銀行より金利が高い傾向にあるので、口座を持っている人は申込を検討してみましょう。
自動積立定期は特に給与が振り込まれる口座でなくてもできますが、指定日に残高が不足していると振替が行われません。 確実にお金が貯まるようにするには、給与振込口座から振替されるようにすることと、給料日直後に振替日を設定しておくことです。
財形貯蓄よりも解約やお金を引き出すのが簡単な分、意思も揺らぎやすいですが、貯金に回した分のお金は無かったものと考え、振替後のお金だけでやりくりする努力をしましょう。